10月15日、すでにほとんどの河川が禁漁期に入っている中、フライフィッシングチームは、県をまたいでアマゴの産卵観察へ行ってきました。釣りもしないで、なんでまた魚の観察?と多くの方が疑問に思われるかもしれませんが、フライフィッシングの主な対象魚はサケ科のアマゴやイワナでありまして、彼らは非常にデリケートで、なかなか釣れないのに、この産卵時期には非常に大胆に川を泳ぎまくっているのですな、これが。しかも尺オーバー(30cm以上)の大物を見ることができるのですよ、はい。彼らの産卵行動はまったくサケのそれと同じ。よくテレビでは北海道のサケの遡上と産卵を映していますが、あのように美しくもはかない生命の営みを実物で見よう、ということなのです。なんでそんな遠くまで?というのも、やはり脆弱な魚ですから、環境の良いところでないとなかなか自然再生産ができないのです。ようは、なかなか見ることの出来ない貴重で希少な機会を逃してはいかん!のですね。カレッジとしてはやはりただ「釣る」のでなく、自然の中で「遊ばせてもらう」ワケですから、その「作法」も学ばないと、ということですね。それには彼らの生態系も学び、彼らを取り巻く生態系も学ばないとならない、とこういうワケです。と、前置きがながくなりましたが、今回は2回に分けてレポートします。

早朝に市役所駐車場に集合後、水窪方面へとずんずん北上し、静岡と長野の県境である兵越峠を越え、色づく山並みの長野県南信濃村・上村(現在は合併して飯田市)を流れる天竜川の一大支流「遠山川」へ到着。川の規模としては今までのカレッジ会場のなかで水量・川幅ともに最大です。

まずは遠山川のさらに支流となる北俣沢へ。むむっ?この沢はいつもよりかなり水が高い!しかも少し濁り気味だ!うまくアマゴが見えるかなぁ?とガイドするスタッフは心配になってきました。いつもはうようよいる尺オーバーのアマゴたちはなかなか見つかりません・・・すると「いたいた!」と小川講師の声。みんなで道から川を覗き込むと、確かにいました尺オーバーアマゴのペア。産卵行動の直前状態で、一定のエリアの中を、人の気配もなんのそので泳いでいます。

参加者一同「ほぇ〜っ!」と声にならない声。管理釣り場でしか見たことのないような大きさの彼らをじーっとみんなで見つめています。
―――と、いいところで続く・・・
posted by スローライフ掛川 at 2006/11/16 20:51
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